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環境緑化事業部2021-04-27

観葉植物との上手な付き合い方!おうちの植物の状態が気になる方へ

この業種、観葉植物のレンタル業務に携わっていると

お客様から植物に関してのお困りごとをよくお聞きします。

中でも、

 

最近うちの植物が元気なくてねぇ・・・

 

といった、おうちで所持されている観葉植物の様子がおかしいから

どうしたら良いかといったご相談を多くいただきます。

 

植物の種類によって、好みの環境や適した育成方法が違い、

それにそぐわない扱いを受けてしまうと様々な異常が現れます。

 

今回はそんな植物の異変にお困りの方々に

観葉植物によくみられる症状と対策をご紹介いたします。

 

 

 

葉の異常

 

●葉がボロボロ落ちる

急に環境が変わった場合によく起こります。

植物は今の環境にあった葉を出し生長していくので、

大きく環境が変わるとストレスで葉を落とすことがあります。

剪定し形を整えてあげましょう。

 

場所の移動に心当たりのない場合は根が弱っている可能性があります。

土が極端に乾いているか、逆に水のやり過ぎで根腐れを起こしています。

根腐れの場合は植え替えをして水やりを控えめにしましょう。

 

 

 

●日に当たる部分が変色する

葉焼け

強い光に当たり葉が焼けてしまっている状態です。

光から離すか、レース状の布などを緩衝材として光を和らげてあげましょう。

焼けた葉は元に戻ることはないので除去しましょう。

 

 

 

●葉先が茶色く変色する

葉先枯れ

葉先だけが枯れたように変色するのは、

根が成長しすぎてうまく養分を吸収できていない可能性があります。

暖かい時期に植え替えを行い、古い根と土を除去してあげましょう。

 

 

 

●一部の葉の表面が黒く変色しベタベタしている。

すす病

すす病という病気に罹ってしまっています。

カイガラムシやアブラムシといった寄生虫の排泄物からカビが発生し

現れる症状です。

黒ずんだ表面をやさしくふき取り、殺虫剤を吹きかけて再発予防をしてあげましょう。

 

 

 

●葉に黒い斑点やシミのようなものが現れ他の葉に広がっていく

感染 感染 感染 感染

新芽をはじめとした多くの葉に変色異常が見られる場合、何らかの細菌が繁殖し

感染が広がっている可能性があります。

植物のごく一部にみられる場合は異常箇所を切除し殺菌剤を撒いてください。

全体に広がってしまった場合は、心苦しいですが別の鉢への感染を防ぐためにも

その植物を土ごと処分しましょう。

 

 

 

●葉脈以外の部分が黄色く変色する。

マグネシウム欠乏症

マグネシウムが欠乏している状態です。

少量の苦土石灰または硫酸マグネシウム水溶液を土に撒きましょう。

硫酸マグネシウム水溶液を葉に散布しても効果があります。

 

 

 

●葉の裏から樹液が飛び出し固まっている。

アザミウマ跡

アザミウマという寄生虫が樹液を吸汁した跡です。

殺虫剤を散布しましょう。

 

 

茎の異常

 

●茎がしわしわになっている

根に異常があり水が吸い上げられなくなると、茎にしわが寄ることがあります。

植物にもよりますが、ほぼほぼ手遅れになることが殆どですので、

様子を見て葉が枯れていくようならその株は除去しましょう。

水やりをしっかりしていた場合は土の表面が乾くまで控えましょう。

 

 

●曲がって生長していく

植物を窓際に置いておくとより光を求めて曲がって生長していきます。

ドラセナやゴムノキの仲間は特に顕著にみられます。

支柱で誘因する、鉢の向きを変えるなどで対策しましょう。

思いきって剪定しても良いかもしれませんね。

 

 

 

 

根や土の異常

 

●鉢から外した時に白い綿のようなものが混じる

正常 ネカイガラムシ

左が正常な土で、右がカイガラムシに寄生された土。

土の中で暮らすカイガラムシに寄生されています。

根から養分を吸汁して植物を弱らせます。

植え替えの際に古い土を捨て新しい土には殺虫剤を散布し予防しましょう。

 

 

 

 

 

●土から異臭がする

水のやりすぎで根腐れを起こし、雑菌が繁殖しています。

植え替えをして腐ってしまった根ごとそぎ落としましょう。

植え替え後はしばらく水やりを控えましょう。

 

害虫にお困りの方はこちらの記事をご覧ください。

観葉植物に潜む厄介者たち

 

 

 

 

 

植物の体は、動物の体と違って悪くなってしまった部分を元通りに回復することができません。

その代わり、別の部分から新しい芽を出したり、葉の数を増減させて体の維持を図ります。

ただ、置かれている環境は自分では変えることができないので、

生殺与奪は我々が握っているといっても過言ではありません。

かわいい小動物や犬猫のような能動的なかわいげはありませんが、間違いなく同じ生き物です。

人生ならぬ植物生を無駄にしないためにも、上手な付き合い方を見つけていきましょう。

 

 

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